PJ HARVEY

STORIES FROM THE CITY, STORIES FROM THE SEA (2000, Island)


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 PJハーヴェイってどうも苦手で、避けて通ってきた。赤裸々な、とか情念系の、とかいう形容を見るにつけ、ついつい引いてしまっていた。たぶん「ロッキン・オン」とかの文章のイメージが頭の中でオーバーラップしてしまって、実際以上にコワいイメージを持ってしまっていたのだろう。  今回ちょっと印象が変わったのは、CD屋で見かけた宣伝用のパネル。ポーリーさんってキレイなんだ、と初めて思った。その後雑誌広告を見ても妙にイケてるし。この人って不美人で、わざとそれを前面に出してる、という印象が一変した。  そして英米での賞賛の嵐。多くのロック系の音楽誌が2000年のベストアルバムのひとつに挙げていた。試聴してみる。うわーこりゃパティ・スミスじゃん。パティ・スミス自身もまだ現役だが、彼女はどんどん骨太ベテラン路線を突き進んでいることを思えば、うまくその後釜に納まったと言える。  相変わらずセックスネタの曲が多い。ボーカルもサウンドもやっぱりパティ・スミスを想わせる。しかしこの楽曲の充実ぶりは。ちょっと驚くぐらい、全曲の質が高い。こうやってレビューを書く時って、思い出したり確認したりというのが主な目的なので、適当に早送りしながら聴いたりするものだが、思わず各曲に聴き入ってしまってなかなか早送りできない。これはメディアがみんなでベスト作品に選ぶのも納得。何も新しくないし、派手な仕掛けも何もない。ただひたすら質が高い。お見事。(しんかい)



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