HANSON

THIS TIME AROUND (2000, Island)


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 97年スパガとともにUSマーケットにポップ旋風を引き起こしたハンソンの3年ぶりのセカンドアルバム。お子さま3人組としてのキュートさが売りとなったデビュー時に比べルックスが著しく変貌をとげてしまったために売れ行きが不安視されたが、やはり本作は初登場16位と惨敗。とはいえ本作はバンドとしての骨っぽさが端々から感じられ、ミュージシャンシップぶりがきちんと発揮された充実作に仕上がっている。USでのファーストシングルとなった タイトル曲をはじめ、堂々としたゴスペル風アレンジで聴かせる「Dying To Be Alive」、スワンピーな音使いの「In The City」など実力が透けて見える渋い曲が多い。ゲスト陣もジョニー・ラングやブルース・トラヴェラーのジョン・ポッパーなど本作の方向性が見えてくるような筋からの人選。とはいえどの曲にも底辺には良質のメロディを持つポップな感性が流れており、日本やUKでのシングル「If Only」でのポップな個性や「Wish That I Was There」での素直な曲展開などの曲はアイドルファンの期待にも充分応えられる。将来も長く活躍していけるバンドとしての確信が本作を通して一層強まった。 (中村)
3 CAR GARAGE: THE INDIE RECORDINGS '95-'96 (1998, Moe/Mercury)


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 彼らのメジャーデビュー時にその存在が広く知れわたり、ファンの渇望感をあおっていた(恐らく市場では相当な高値で取り引きされているのだろう)ハンソンのインディ時代の録音がめでたくメジャーから再リリースされた。となると気になるのはやはり彼らがプロデューサーたちの手を借りずに当時どれだけの作品を作り出していたか?ということになるのだが、ここでの彼らはサウンドはチープながらもう既にハンソンならではの世界を展開していて、かなり感心させられる。「MMMBOP」なんて、ダスト・ブラザーズがやったことは曲のピッチをやや上げたのと「キュコキュコ」というスクラッチ音を入れただけなんじゃないのか?というくらい出来上がっている。やはり彼らはただ者ではなかった。ファーストアルバムを大ヒットさせた後はクリスマスアルバムとライブビデオ、更にこの初期録音集と結構安易な商売をやっているレコード会社の営業方針は感心できないが、これはこれで非常に貴重な記録ではある。テイラー君の声変わり後の歌がどうなっているのか、それだけを気にしつつ新作の到着を楽しみに待とう。(八亀)
SNOWED IN (1997, Mercury)


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 「Mmmbop」及びアルバム「Middle Of Nowhere」の大ヒットでアメリカでセンセーションを巻き起こしたハンソン、彼等が続いて発表したのはアメリカ芸能界のお約束、クリスマスアルバム。市場からの新作の要請と、プロモーションの超過密スケジュールの中でそう簡単にはレパートリーを増やすことができない彼等の事情が上手く合致した結果生まれたこのアルバムだが、これがなかなかいい。彼等のファーストアルバムもそうだったが、90年代に育った子供ならではのロック・センスと、50〜60年代以来脈々と続くR&Rのツボを両方とも内包した魅力溢れる作品になっている。兄弟3人と共にプロデューサーにクレジットされている彼等の父親マーク・ハンソンの音楽に対するこだわりはきっと半端なものではないのだろう(個人的にはハンソン兄弟よりも彼と友達になりたい)。ビーチ・ボーイズの「Little Saint Nick」やフィル・スペクターのクリスマスアルバムの冒頭を飾った「Christmas (Baby Please Come Home)」等ポップスファンの琴線に触れまくりの選曲からしてその狙いは明らか。暫く我が家のクリスマスシーズンの定番となりそうな一枚。(八亀)
MIDDLE OF NOWHERE (1997, Mercury)


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さて、話題沸騰Hanson兄弟のメジャーデビューアルバム。これがなかなか侮れない。キャッチーなナンバー1ヒット「Mmmbop」の印象があまりにも強烈なので、このアルバムをバブルガムポップ的な作品を集めたものだろう、と思ったら大間違い。勿論そういった曲も入ってはいるのだが(これらはチトつらい)、アルバムの半数以上を占めるのは意外にもファンキーなロック。踊れますぜ。収録曲はすべて兄弟三人によるオリジナル(一部ベテランソングライターたちとの共作もあり)で、そういった意味でも末恐ろしい子供たちである。アルバムの聴きどころはなんといっても次男坊Taylor君のソウルフルな歌にあるのだが、兄貴のIsaacのちょっとしたグランジテイスト、弟のZacのハイトーンのコーラス(とキャラクター)もなかなかいい味を出している。こういう恐るべき子供たちが突然登場してくるからアメリカの音楽界は奥が深い。Taylor君の変声期を超え、本作以降も彼らにはこのポップさを保ったまま立派な大人のロックバンドに成長して欲しいところ。(八亀)




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