AARON HALL

INSIDE OF YOU (1998, MCA)



 オープニングの「You Make Me Feel Good Inside」から、しばらく会っていなかった懐かしい親友に久しぶりに会ったような、そんな得もいわれぬ気分にさせてくれる。前作「The Truth」から待たされること実に5年。アルバム全体にみなぎるアーロンの張りのあるボーカルは、待ってて良かった、待った価値はあった、と思える期待通りのクオリティをきっちり満たしている。サウンド的には全体的に派手ではないし、ビッグ・パニッシャーやファット・ジョーなど今はやりのラッパー達を配したアルバムラストの「None Like You」あたりの売りの曲にしても何となく地味にまとまったりしてはいるのだが、内容的には全編男と女の営みがテーマ。R&Bの真髄とはエッチにあり、をまさしく見事なボーカルで体現しているあたりが凡百のボーカリストとは違うところ。加えてこの人の真価であるギミック無しのスロウ・ジャムをフェイス・エヴァンスとの絡みの「If You Leave Me」や「Baby I'll Be By Your Side」などで披露された日には思わず頬がほころびるというものだ。好盤。(阿多)


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