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RING OF SATURN
(1998, FFRR / London) |

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98年初頭の『Saturns Return』はゴールディーの“次の一手”を期待していたドラムン・ベースのファンを思いっきり引かせるものであった。1時間以上のノン・ビートの曲に始まり、恐ろしく込み入らせた結果、極端にリズムの取りにくくなったブレイク・ビーツ、トラウマを吐露する歌詞とヴォーカル、どれも人々の期待を裏切る、というよりは根底から覆すような作風であった。「踊れないじゃないか」という声も少なからず聞いた。だが個人的には好きな1枚であった。『Saturns Return』の続編または外伝と言うべきこのミニ・アルバム(とはいえ演奏時間40分)では、よりわかりやすい“踊れるゴールディー”が復活している。『Saturns Return』では1時間に及んだ「Mother」も7分間のダンス・ミックスに改造されている。目を引くのは、昨年のフジ・ロックでも披露されたボビー・コールドウェルの78年のヒット「What You Won't Do For Love」のカヴァー。マイアミ産TKソウルでもあるこの曲に目を付ける慧眼はさすが。でも個人的には“踊れるゴールディ”は、メタルヘッズからの12インチで十分だと思っている。(鎌田)
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SATURNZRETURN
(1998, London/FFRR) |

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97年の隆盛と比較すれば、今年はドラムン・ベースの流れはある程度停滞すると見ていたが、年明け早々にその流れを停滞させた張本人の問題作。CD2枚組のうち1枚は全編壮大なオーケストレーションをバックに75分間ゴールディーが歌い唸り叫ぶという、アーティスト・エゴの限りを尽くすシロモノで、曲数はたった2曲。スゴイっちゃスゴイけど、何かしながら聞いていないと、もー手持ち無沙汰でしょーがないわ。CD2の方は1曲の長さも短く、従来のドラムン・ベースのリズム・パターンも出てくるのだが、やっぱりどっかイッちゃった雰囲気をそこはかとなく感じます。でも、1枚目にしろ2枚目にしろ、どうしても言っておかねば気がすまなかった、という意志に満ち満ちており、そういう点では機能主義に徹した凡百のドラムン・ベースとは出発点というか志がまったく異なり、最近とみに増えた、トラウマを表現のバネとした女性シンガー群にむしろ近いものを感じる。はっきり言って聞きづらいけど、つまらない音楽聞くよかずっといいって。(鎌田)
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