GENE

DRAWN TO THE DEEP END (1997, Polydor)

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 「進化」と「深化」。新人バンドが2枚目のアルバムを作る際にはこの2つが求められることになる。ジーンは本作でこの難題を、特に後者の意味合いにおいて完璧にクリアしているといっていいだろう。最初は凄く地味な印象だったのだが、一つ一つの楽曲にこめられた感情の重さ、深さはデビュー作をはるかに凌いでいることに驚かされる。“BELIEVE ME”や“HOLD ME”といったシンプルな言葉に自らの思いのありったけをこめて歌うマーティン・ロシター、それを時に美しいメロディーでつつみこみ、時に鋭いノイズでつきはなすスティーヴ・メイソンのギター・プレイ。クールを装ったり、シニシズムに隠れたりといったこともなくひたすら熱いものをたたきつけてくる彼等の演奏はかっこいいものではないかもしれない。それでも一度琴線に触れれば、心をとらえて離さない魅力を持った彼等の曲には素直に感動させられずにはいられない。彼等に対するスミスとの比較はもはや揶揄ではなく賛辞としてなされるべきだろう。(野坂)



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