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世界の大河上(Up)での演奏を集めた作品という当初の企画のせいか、アルバム全体に渡って大河、海、空、果ては宇宙の雄大さ、荘厳さ、そして神聖さを感じさせる。生きていく上での成長、人との繋がり、恐れ、放浪、死を、上流から海に向かって川面、川底をゆっくりとした流れにまかせて逆らうことなく大河を浮遊しながら客観視したような歌詞は、決してあきらめや抵抗の非力さを嘆くのではなく、すべてあるがままを受容するという悟りの境地に達してしまったかのよう。『So』のような万人ウケする作品でもなく、『Us』の「Steam」や「Digging on The Dirt」のようなシングル向きの曲もないため、最初は地味な暗い作品という印象をうけるが、聴き込んでいくうちに単純そうに聴こえるサウンドの作りこみの濃さに気づくとともに、歌詞の奥深さにひかれていく。アルバムからのファーストカットである視聴率のために低俗さを加熱させていく人生相談番組を皮肉った「The Barry Williams Show」は、アルバムの中ではテーマもサウンドも異質であるため収録しなかったほうがよかったのでは?(菅沼)
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