BEN FOLDS FIVE / BEN FOLDS

ROCKIN' THE SUBURBS - Ben Folds (1997, Epic)
ここでこのアルバムが買えます  バンド解散が「吉」と出た快心作です。特に、ベン・フォールズ・ファイヴのラスト作品「ラインホルト・メスナーの肖像」にガッカリしたファンに聞いて欲しいアルバムです。名義だけでなく、内容的にもソロ・アルバムと言えるものです。ギターレス・トリオが売りだったバンドのコンセプトから解放されて、ギターに至るまで大半の楽器を自分で演奏しています。しかも、多重録音とは思えない躍動感を生み出していて、ノビノビとやっているのが手に取るように分かる出来映えです。ストリングスを使った曲でも、「ラインホルト」の時のように重暗くならず、スケール感を演出することに成功しています。もちろん、彼らしい胸キュン・メロディも健在です。(真田)
WHATEVER AND EVER AMEN (1997, EPIC)
ここでこのアルバムが買えます  昨年、リオン・ラッセルの2枚組ベストCDが出たが、エルトン・ジョンやビリー・ジョエルなど、70年代前半にはこのようなキーボード主体のロックが結構あり(そういやドアーズもギターレスだった)、こちらも当然のように楽器構成など気にしないで聞いていた。だから、去年の春に「ギターレスのバンド」という触れこみでベン・フォールズの輸入盤が出回った時、「フツーそんなコト強調するかぁ?」と思ったモンだった。前作はまだ通して聞いていないのだが、何曲かを聞いて連想したのが、先述の70年代のキーボード主体のロック。その印象はこのセカンドでも変わらない。メロディなんかXTCやスミサリーンズなどの先達より、70年代ロックの影響のほうが強いのでは? 唯一絶対の70年代との相違点は、ボーナストラックの捨て台詞に代表されるまとめ方に、グランジやローファイを通過した痕跡が見えること。それが97年発売のこのアルバム最大の特長かつ美点。(鎌田)

発表当時評判だったというチャペル・ヒル出身のこのグループの1作目を不勉強にしてまだ聴いていないが、彼らの創作力のクオリティの高さは本作単独で充分に評価に値する。何よりも新鮮なのは、ギター抜きの構成でこれほど躍動感のある、ポップ感覚溢れる作品が作り出されていることだ。トッド・ラングレンや70年代初期のランディ・ニューマンなどを彷彿とさせる曲調は、その手の一癖も二癖もあるねじれポップの世界に目がない向きにはたまらないものがある。もう一つ彼らの魅力は、そのポップさへのアンチテーゼであるかのような、人を食った歌詞の内容である。「Song For The Dumped」なんて、ふられた男が相手をbitchだの、金返せだのとののしりまくる内容で、これが無茶苦茶ポップなメロディにのせて歌われるのだからただもんじゃない。ともあれ、仮に歌詞がわからなくても楽曲の良さで充分楽しめる作品であり、歌詞を読むとより楽しめるという自信をもってお薦めできるアルバム。(阿多)


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