EN VOGUE

MASTERPIECE THEATER (2000, Elektra)

ここでこのアルバムが買えます

前作『EV3』の製作過程でメイン・ボーカルとしてキャラが立っていたドーンが脱退(その後ルーシー・パールに参加)したハンデを何とか乗り切って、残った3人でも充分やれそう、という印象を持たせてくれた彼女たちがいつものフォスター&マッケルロイのプロデューサー・チームと組んで届けてきたのがこのアルバム。いろいろ見方はあるのだろうが、個人的な結論を言わせてもらえば彼女たちにやって欲しいのはこんなアルバムではない、ということ。冒頭から3曲目の「Falling In Love」にかけて徐々に盛り上がってさあこれから、と言う時にいきなり流れをぶっつり叩き切るかのような「くるみ割り人形序曲〜こんぺい糖の踊り」のメロディはこりゃ何じゃ!と正直言って呆気に取られた。そりゃあラップとメタルの融合があるんだから、R&Bとクラシックの融合があってもいい、というのも道理だが、ハッキリ言って企画的には無理があると言わざるを得ない。この後も「月光」「カルメン」なんてなとこが下敷きになったトラックが出てくるが、その頃には僕のこのアルバムに対する集中力もすっかり失せてしまっていたのだった。アン・ヴォーグはやっぱりゴリゴリのR&Bでないと。(阿多)
EV3 (1997, EastWest)

ここでこのアルバムが買えます
En Vogueというグループは他のグループと比べて格が違う、と思う。単に歌唱力やヒット性の問題ではなく、何というか確固とした存在感とか作品の完成度の高さ、といったプロフェッショナリズム・レベルが格段に高いところにある。先行シングルの「Don't Let Go (Love)」にしても、Organized Noizeという今のブラックを代表するプロデューサーの音をあたかも自分らの音のように聴かせてしまうところがすごい(ビデオクリップも迫力あったけど)。同様のことは本作で有名プロデューサーを迎えながら、出来上がりはEn Vogueそのものに仕上がっているBabyfaceの"Whaterver"やDavid Fosterの"Too Gone, Too Long" にもいえる。土壇場でのメンバー1名減というハンデをものともせず、お馴染みのFoster & McElroyのプロデュースをバックに力強くもアーバン・フレイヴァ満点の完成度の高いサウンドを聴かせるあたり、さすが。(阿多)



copyright(c) by meantime 1996-2001 all rights reserved.
無断転載を禁じます。