THE EAGLES

SELECTED WORKS 1972-1999 (2000, Elektra)


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 始めに自分は大のイーグルス・ファンである。好きなアーティストは?と聞かれると必ず最初にイーグルスの名前を出すくらい。最近は、良くも悪くもボックス企画流行りで、それもベスト盤にお茶を濁したような未発表曲やら数年(数十年)ぶりの新曲などが入ったりしているものばかり。イーグルスもそんなのだったら嫌だな、と思っていたら案の定そうだった。4枚組の中身は3枚のベストに未発表曲を4曲、ヒドゥン・トラック2曲に加え、あとは未発表ライヴが1枚。アメリカン・シンデレラ・ストーリーを地で行く輝かしきバンドは、その「Their Greatest Hits 1971-1975」が今だ全米で最も売れているアルバムとして君臨し、再結成のツアーも半年の予定が2年も延びるほど好評であった。デジタル・リマスターを施し、イーグルス初のボックス・セットとして売り出されたこのアルバムは、残念ながら正直言って余程のファンでなくては手に取るに値しない。未発表曲はセッション・トラックやラジオ・ショーの一部を流したもの、アウト・テイクはさすがに既発の楽曲に比べて完成度は低い、ヒドゥン・トラックの部分は遊びでしかないし、お世辞にも満足行くようなものではない。ベスト部分の選曲も仕方がないとはいえモンスター・アルバム「Hotel California」は全曲が収録され、初期の3枚があおりを食う形。取りあえずコンセプトを分けてディスク展開はしていて、1枚目の『The Early Days』は初期のカントリー・フォークのエッセンスを交え、次第にロック色が強くなって行く様を描き、2枚目の『The Ballads』はさすがのメロディ・メーカーぶりを発揮された珠玉のバラードで占められているが、他のディスク・コンセプトに合わなかったからか何故かミディアム・フォークの「Lyin? Eyes」「New Kid In Town」が収録。おかげで初期の名バラード「Most Of Us Are Sad」「You Never Cry Like A Lover」「Wish You Peace」などが飛ばされた。ディスク3の『The Fast Lane』はこんなものでしょう。未発表トラックがかえって邪魔になった感じ。ここまでなら1枚物で出ている「Very Best of Eagles」か「Greatest Hits」の1&2を買えば十分。その方が安上がりだし。場合によってはオリジナルのスタジオ・アルバムは6枚しかないのだからそれを集めても良いくらいか。強いて言えばこのボックス・セットの最大の売りはディスク4の『The Millennium Concert』。1999年12月31日のミレニアム直前に行われたコンサートのライヴ盤。嬉しかったのは「Hotel California」がアルバム「Hell Freezes Over」で演じられたようなレゲエ・タッチではなく、オリジナルに近かった事とライヴではやらないと言われていた「Best Of My Love」が演奏され、収録された事。いずれにしろファンとしては、輸入盤でやっとオリジナル・アルバムのリマスター盤が出てきたので早く全アルバムを揃えて欲しいところ。(小松)



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