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たしかELOは、『Balance Of Power』から二派に分裂して、分家がELP、じゃなかった、ELOパート2を名乗って、以来、本家は鳴りを潜めていたと思うのだが、どうだったっけ。それはともかく、21世紀の声を聞いてから、こうして元祖ELOのアルバムが出されるというのも、なんか複雑な感慨に襲われたりして。で、クレジットを見て、また複雑な気分にさせられてしまった。というのも、全篇ジェフ・リンがフィーチュアされており、オリジナル・メンバーは他にひとりが1曲だけゲスト参加という、実質はジェフ・リンのソロ・アルバムという内容なのだよ、これ。ジェフ・リンのソロというと、90年の『Armchair Theater』があるけど、実質それに続くソロと思ったほうがいいかもしれない。ELOという看板を掲げながら、最大の特徴だったストリングスは控え目だし、なによりも、ロイ・ウッドが在籍していた時代(さらに言えば後期ザ・ムーヴ)から一貫していた、あのドタバタしたサウンドメイキング、これがないのだよ、このアルバム。感触としては、『Balance Of Power』にもっとも近い、というコトは、どうしてもELOらしくないという結論に至ります。というより、ソロとELOとのどっちつかずという印象が強い、というのが正直な感想。ムリにELO名義にしなければスッキリしたのに。とはいえ、ついに本家のプロデュースまで手掛けたほどのビートルズ・チャイルドとして鳴らしたジェフ・リンだから、曲のクォリティは高い。ポップ。なんだけど、だけど、現役感ないんですわ、つまり。シズル感に欠けるというか、こねくり回し過ぎというか。手をかけすぎた盆栽みたいなトゥー・マッチ感が横溢している。つまんないアルバムじゃないんだけど、ジェフ・リンかELOなら何でも集めたいというヒトか、ブラッド・ジョーンズなんかのB級パワー・ポップにハマってしまった人にしか勧めようがない、というのが辛い。(Yaz)
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