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FREE PEACE SWEET
(1996, A&M) |
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ドッジー・サウンドの要はなんといってもそのポップで親しみやすいメロディーとアレンジなのだが、本作でもその魅力は健在だ。良き時代のギター・バンド・スタイルを踏襲しつつコーラス・ワークに抜群の冴えを聴かせる「Trust
In Time」「You've Gottta Look Up」や大河の如き大きなスケールを持つ「One
Of Those Rivers」、そしてホップ・センスが見事に凝縮された本アルバム中の白眉ともいえる「Good
Enough」等々薦めたい曲を選んでいくと全曲挙げることが可能なほどだ。そもそもドッジーといえば過去アルバム二作を発表した程度だからバンドとしては若手の部類に入ろう。にもかかわらずこのまるでポップを達観したかのようなスマートさ。前作「Homegrown」ではその類まれな職人芸的ポップ・センスが見事にアルバム一枚の作品として具現化されて本国イギリスで大評判となり、筆者も彼らの才能に目を見張って拍手を送ったクチだ。しかしながら日本においては評論家筋等では評価が高まったのにヒッピーという分かり難い彼らのキャラクター志向が災いしてか、一般
には実力に見合う人気がないという悲惨な結果に終わった。だが、そんな状況に歯がゆい思いをしていた日本のドッジー・ファンが溜飲を下げるときが遂にやって来たのだ。前作にも増して突き抜けたポップの真髄がこの三作目には確実に存在する。これでドッジー・ワールドは多くの人々に愛されるものとなった。(信沢)
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ドッジーの方法その7「他の人が築いた道に従って進んではいけない。他人が従うような道を自ら築け。情熱を燃やし続けろ。」この人達はとことん前向きなんである。それは彼等がリリースする全ての作品の内ジャケに載せられているこの「ドッジーの方法」からも明らかだ。ただ彼等は無闇やたらに明るいのではない。人間のネガティヴな部分も生きることのやるせなさも全て引き受けた上での圧倒的なポジティヴィティ、それが彼等の音楽には常に息づいているし、単にお題目として唱えるだけでなく、バンドの活動として実践しているのだから説得力が違う。ルックスに恵まれているわけでもないし、音楽以外の派手な話題があるわけでもないのに、彼等が絶大な支持を受けるのはそんな姿勢があるからなのだ。傑作「HOMEGROWN」の後を受ける作品なだけに、前作を超えられるか、という聴く前の不安は全く杞憂だった。一つ一つの音の迫力が格段に増していることにまず驚かされる。「90年代のキース・ムーン」ともいわれ同業ミュージシャンからも一目置かれるマシューのパワフルなドラミングから叩出される音の塊に乗って繰り出される小気味いいドライヴ感溢れる演奏。ジャングルなど最新流行もさりげなくとりいれたりもしているが基本はいいメロディーを大切にしたいい楽曲であることに変わりが無いのも素晴しい。ドッジーの方法その18「君が誇りを持つべき唯一の国家は君自身のイマジネーションである。」(野坂)
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