DO OR DIE

VICTORY (2000, Rap-A-Lot)


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シカゴのラップ・トリオ、ドゥ・オア・ダイの3作目。96年の1作目からは「Po Pimp」がトップ40ヒットになっているので記憶している人もいるかもしれないが、グループ自体は特にラップ界で人気が高いというわけでもないし、シカゴという、ラップシーンの中心地からは外れたところを本拠地にしているが故にあまり他のラッパーたちとの交流から話題になることもない。だから、本作がシングルヒットも伴わずにトップ20内に初登場したときはかなりびびった。68年のメキシコオリンピックで金・銀メダルをとったアメリカの黒人選手が、国内での人種差別に抗議して、表彰式で国旗が掲揚される時にうつむいて黒い手袋をした拳を掲げた − 後に人種闘争のシンボルとして用いられるようになるポーズを、彼らもこのジャケで真似ている。決して社会派のグループではないし、本作もとくにそういう内容ではないし、アルバムタイトルの「Victory」とも微妙に違う気はするのだが、まああまり深追いしてはいけないのだろう。プロデュースは大半をMr.リーが手懸ける。ジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンスを多く手懸けたMr.リーだが、ああいうポップな印象はここではあまりない。地理的にどこにも属さないことから西と東と南のヒップホップがそれぞれ微妙にブレンドさせているが、どれかと言えば西の音に近い。全体に早口+メロディアスなものが多く、ボンサグから変態度を抜き取ったようなものと思えばいいかな。そう、むしろボンサグよりもとっつき易いはずなので、けっこうラップ初心者にもお勧めできる作品かも。曲もなかなか充実してるし、何となくB級感漂うイメージでこいつらを見て、見過ごしてしまうのは、ちょっともったいない。(しんかい)



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