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A SHORT ALBUM ABOUT LOVE
(1997, Setanta) |
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前作「CASANOVA」の成功でやっと正当な評価をされるようになったTHE
DIVINE COMEDYことニール・ハノン。ようやく旧作も日本発売されるようで「3年遅いよ」と一言文句をいいたくなるが、それでもこの極上のポップスがより多くの人の耳に届くのは嬉しいことだ。さて本作は本国イギリスではヴァレンタイン・デイにあわせて発表されたタイトル通
りのラヴ・ソング集。しかも総勢30名以上のフル・オーケストラを率いてのライヴ録音である。自分のやりたかったことがなんの制約もなく思いっきりできる、そんな彼自身の歓びがダイレクトに伝わってくる。過剰なまでにロマンティックに歌の中に入り込み、朗々と歌い上げる伸びやかなヴォーカルの素晴しさ、それをさらにこれでもかとばかりに盛り上げる見事な演奏。特に「もし君が〜だったら」という歌詞を積み重ねていく「IF...」は圧巻の一言。本当にこの場にいたかった、という気を起こさせるのが素晴しい。旧作からの曲やカヴァーを収録した別
売シングルも併せて聴くとより楽しめる。(野坂) |
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CASANOVA (1996,
Setanta) |


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いきなり目の前がパーッと開けたかのような解放感溢れるサウンドにまず驚かされる。アイルランド出身、ニール・ハノンのソロ・プロジェクトによる3作目。前作はどこか室内楽的な濃密さをたたえたアルバムだったが、本作では製作費に余裕があったせいか、非常に風通
しのいい、そしてリラックスしたサウンドを聴くことができる。しかし、ジャケットの雰囲気そのままの伊達男ぶりは相変わらずだ。ストリングスや管楽器を贅沢に使って、ゴージャスに曲を盛り上げていくその手法はロック/ポップスといった枠にとらわれない独自のスタイルを築きあげている。細やかなところまで気を配ったアレンジの巧みさ、もはやシンガーというよりもパフォーマーとでもいうべき表情豊かな歌いっぷり、そして耽美的なメロディー、全てにおいて憎いほど完成されている。「SONGS
OF LOVE」の柔らかな繊細さから、バート・バカラックも真っ青な「THE FROG
PRINCESS」のスケールの大きさまで当代一のポップス職人の面目躍如たる快作。(野坂)
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