| あのデバージ兄弟の末弟、チコの「ご無沙汰してまーす(軽い?)」という文字どおり久々のアルバム。ここ何年間か、彼がいったい何をやっていたのか知らないが(本当は知ってる・・・刑務所にいたんです)、現在エリカ・バドゥ他で絶好調の“ホーム・オブ・ネオ-クラシック・ソウル”キダー・エンターテインメントから発表されたこの復帰第一作では以前の彼のイメージは微塵も感じられないレトロ・ソウル的な世界が展開されている。恐らく彼が目指したのはマービン・ゲイの「Trouble Man」的なものなのだろう、というよりも完コピに近いこの曲のカバーまで収録されているからそれは明白なのだが、曲によって兄貴エルも参加して作り上げられたそのサウンド(プロデュースも彼による)は、スタイルの模倣にとどまらず非常に質が高い。いやー、伊達にクサい飯を喰ってた訳じゃないねー。ヒットチャートでもまずまずの評価を得ているようだし、それまで気にもとめてなかったガキンチョが、いつの間にか信頼できるアーティストに成長していたという事実を知る驚きと喜びが味わえる佳作である。(八亀)
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