| ジャズミュージシャンを父に、ブルースシンガーを祖父に持つという女性シンガーソングライター、アラナ・デイヴィスのデビューアルバム。血筋のせいばかりでもないとは思うが、非常に自由な雰囲気を持ったユニークな作品に仕上がっている。70年代のソウルヒーロー、ビル・ウィザースをヒーローと崇める彼女の声は非常にソウルフルで、アニ・ディフランコの名をヒットチャートに登場させたというだけでも意義のあるカバー「32 Flavors」や他の曲で聴けるその歌は非常にグルーヴを感じさせるものがある。因みに彼女を巧みに盛り立てるサウンドを作り上げているのは、マックスウェルの傑作アルバム「Urban Hang Suite」を制作したエド・トゥートン。なるほど、佳作の裏に才人あり。ジョン・アーマトレーディングなどグルーヴ系のシンガーソングライターの作品を愛聴盤としている音楽ファンには「とにかく一度聴いてみなさい」と無理矢理でもレコードを押しつけて聴かせてしまいたくなる魅力をたたえたアルバム。(八亀)
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