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NEIGHBORHOODS
(2001, Atlantic) |

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1941年生まれだから当年とって60歳の還暦。70年頃からフリー・ジャズ方面で活躍、キップ・ハンラハン、デイヴィッド・マレイ、マテリアル、ジェイムズ・ブラッド・ウルマーなどのNYのトンがったジャズから、アート・ブレイキーやジャック・マクダフ、はては日野皓正などのアルバムやツアーに、ジャンルを問わず参加してきたコルネットおよびトランペット奏者。簡単にバイオを纏めるとそうなってしまうのだが、このイメージを引きずってアルバムを聞くと、CDの中身が間違って入っていたのかと思うに違いない。そう思えるほど、ここで聞ける音楽はブルーズやカリブ、ニューオリンズの音楽を基調に、とても寛いだ佇まいを見せている。このアルバムを形作っているものは、いわゆる広義の黒人音楽だが、その中には驚くほどさまざまなブラック・ミュージックの要素が見え隠れしている。さらに驚くことに、これらの要素は、まったく無理なくひとつの曲に、シチューのように溶けこんで、香気を醸し出しているのだ。それゆえ、曲を聞いていると、曲は例えようもないオル・ダラ自身のものなのに、脳裏にはさまざまな時代や土地の黒人の生活が次々と浮かんでは消えるという体験をさせられる。フリー・ジャズの奏者というと頭でっかちなイメージを抱きがちだが、デイヴィッド・バーンの諸作などに見られる、異文化どうしのぎこちない融合などは微塵もない。ニューオリンズ風の曲などは、どうかするとドクター・ジョンよりも柔軟に聞こえたりするくらいだ。前衛の最先端にいたジャズ・ミュージシャンがこれを作ったとはちょっと思えない。こんな履歴の人が、メジャーからこのようなアルバムが出せたというのも、ある種の奇跡のような気がしてくる。(Yaz)
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IN THE WORLD - FROM NATCHEZ TO NEW YORK
(1998, Atlantic) |

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もともとアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズにいたトランペット奏者が、トランペットをコルネットに持ち替えてフリー・ジャズに身を投じ、以後デイヴィッド・マレイからカサンドラ・ウィルソンまでさまざまなセッションに参加し、腕を磨いてきた。気がつけばニューヨークのアンダーグラウンド・ジャズを代表する存在になっていたが、なぜかリーダー・アルバムの機会には恵まれなかった。これはキャリアを出発してから30年近く経ってからの初のアルバムである。と、ここまで書くと、これはジャズのアルバムか、と誤解する向きもあろうが、ここで聞かれるのは、ブルーズを根底に持つ“うた”だ。意匠こそカントリー・ブルーズから軽快なカリプソ調の曲、ハイライフ、そしてニューオーリンズ・ジャズと様々だが(ここで副題の意味が分かる)、そこには必ず“うた”がある。彼はまた1曲を除いてヴォーカルを取っている。上手いとは言いがたいが、歌ごごろがあるから独特の味がある。1曲ラップを披露しているのは彼の息子のNAS。ともあれ、難しいコト考えないで、夜半にじっくり聞きたいアルバム。ちなみに購入の際はブルーズの棚を探すこと。(鎌田)
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