ETIENNE DAHO

SINGLES (1998, Virgin France)



 95年にセント・エチエンヌと共演したことで知られている(かもしれない)この人は、フランス人。 未だにどこか青臭さを感じさせる声だけど、実はもうデビューから足掛け20年。一時は次代のゲンズブールだと持ち上げられたりもしたが、結局その名声が定着しないまま今に至っている。これは最新の98年のシングルからどんどん遡って81年にまでたどり着く、20曲入りのシングル集。まず、最新シングルの出来のよさには驚く。ドラムンベースをさらっと消化して、ヨーロッパ大陸的な、控えめなようでいて華のある、甘く上品なメロディがとても美しい。これはアメリカ人にもイギリス人にも作れない音として注目したい。しかし曲が進む=時代が遡るにつれ、加速度的にダサくなるのは笑える。デビュー当初なんか日本の歌謡曲と大差ないし。フランス人にはロック的なセンスが欠けると言われ、実際、他のヨーロッパ諸国に比べて国際的なヒットをなかなか生み出せないでいた。が、ダフト・パンクやエールなどの若手が活躍しはじめた今、ひょっとするとこの人もその波に乗れるかもしれない。(しんかい)


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