| ブルックリンから3人組の新人の登場である。CRUとはCreative、Rhythm、Universalの頭文字に由来する。なんといっても印象的なのは76分、インタールードを含めて30曲というヴォリュームである。Def Jamからアルバム発売を延期させられたために収録曲が増えてしまったそうだが、水増しという印象はなく1曲ごとに異色なトラックが揃っていることに驚く。まんまカヴァーといってもおかしくない、27や28(元ネタが何かは聴いてのお楽しみ)やSlick Rickをフィーチャーしてアルバムに先駆けてヒットした哀愁味漂う4はこの中ではまだ類型的な方である。Portisheadまでネタにする雑色性、多くのトラックで感じられる不穏さ、歪さは新人らしからぬ試合巧者ぶりで全く只者ではない。ジャケット裏のスマイルとドクロが半々というイラストが内容の多くを語っているといってもいい。メンバーの一人で不敵な笑みが印象的なYogiによってこのアルバム全曲が製作されたということで、今後彼の手腕が注目されることは間違いない。(信沢)
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