SARAH CRACKNELL

LIPSLIDE (2000, Gut Records)


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イギリスのポップユニット、セイント・エティエンヌの紅一点サラ・クラックネルが97年に発表した初ソロ・アルバム。15歳からバンドで歌い、17歳の時にロンドンへ出てセイント・エティエンヌに参加し、この当時までに3枚のオリジナル・アルバムを発表している(このソロとほぼ時を同じくしてグループとして1枚、その後2枚)。このアルバムでは、グループで活動している時に比べて、極めて自然に、力が抜けている。グループでの立場とは異なり、全曲でペンを取っている事も大きい(日本盤ではカバーが1曲入っている)。ミディアム・テンポでストリングスを効かせた「Ready Or Not」はどこか牧歌的でほのかな温かさを放ち、天気のよい春先の昼下がりにぴったり。個人的にはこのアルバムの中でベストテイクだと思うこの1曲だけでグループと一線を画し、いわゆるひとまとめて「渋谷系」という表現からは脱皮する感じ。当然の事ながらシングルになった「Anymore」「Goldie」などはおしゃれで代官山のブティックなどにかかるイメージ十分ではあるが。ダンス・ナンバーからバラードまで幅広い曲想ながら、自分自身を見失う事がない。彼女自身のパーソナリティを十分に見せ付けてくれた好盤。(小松)



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