COOLIO

MY SOUL (1997, Tommy Boy)

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 当たり前なようで意外な事実だが、クーリオはギャングスタラッパーだ。「恋の呪文は1、2、3、4」とかいう完全にナメられた邦題をつけられはしたが筋金いりのギャングスタ系である。だから曲の題材も金、権力、女、クスリetcとかそんなんばっか。そんな中で一際異彩を放つのが、若いブラザー達に向けたメッセージらしき3曲。クーリオが生きてきた33年の人生の中で「ようやく判りかけてきた何か」を包み隠すことなく吐き出した3曲。幼い頃に父親に去られ、母親は麻薬中毒、食べるためには盗みやドラッグ売買も強いられた子供時代。これが彼の現実なのだ。その男から発せられるメッセージは時として力強く、優しく、甘えを許さない厳しさをもつ。だが決して強要はしない。あくまで語りかける。「俺は頂上を目指して努力を続けてきた。それだけを考えて踏ん張って来たんだ。お前がそこまで到達した時、初めて俺がわかるようになるだろう。もしお前がそこまで到達できるならば、その時に会おう。」......パッヘルベルの「カノンニ長調」に乗せたメッセージは正に悩める人全員に贈られたクーリオ流の愛だったのである。(はまべ)


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