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グラミー賞最優秀楽曲賞+レコード賞を授賞した「Sunny Came Home」収録アルバム「A Few Small Repairs」から約4年半ぶりのオリジナル・アルバム。「Sunny〜」での暖かい歌声にも癒されたが、出産を経ての本作は更に凛とした優しさのにじみでる作品となった。短編映画に例えられがちな彼女の詩的世界は、適度な距離感を置きながらも思いやりに満ちあふれた視点が保たれている。爽やかなタイトル曲「Whole New You」は「強くなろうなんて頑張りすぎなくてもいいの」と大人の励まし方をしてくれる。気持ちいいアップナンバー「Anywhere You Go」でも理解者としてそばに立っていることで自立し
た個人を支えようとしてくれる。エディ・ブリケルも曲づくりに参加した「Roger Wilco」(チャーリー・セクストンとのデュエット)では兵士の勇気ある選択をただ中立的に見守っている。どれもその人の生きてきた道を尊重しながら肩をぽんと叩いてくれる暖かさがある。45歳らしからぬ無垢でナチュラルな歌声で綴られる一つ一つの場面は、誰もが覚えのある痛みをそっと柔らかい空気につつみこんで解放してくれるよう。どの楽曲もポップ・ソングとしてもクオリティが高く耳に心地よい響きを持っているのでラジオ受けしてもいいはずだが、なかなか日本では認知されないのが残念。こんなCD、プレゼントにしてみたりするといいかも。(中村)
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