PAULA COLE

THIS FIRE (1996, Imago/Warner Bros.)

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 ここから2曲のヒット生れているが、それらがかなりポップである他は、ケイト・ブッシュやトーリ・エイモスの影響が顕著で、時には彼女たち以上にヒステリックだったりもする。しかしどうもこの人は非常に真面目そうな感じで、そこが、聴いていて辛い。同じ混沌とした精神世界を描きながらも、K・ブッシュは神秘性でぼんやりと包んでくれる。T・エイモスも、どこかユーモアを解しそうな余裕が感じられる。しかしこの人は真面目一直線なのだ。一聴するといかにも「凄そう」なアルバムなのだが、本当に真剣に音楽に向き合って聴いている人だったら、これはちょっと聴くに堪えないと思う。質が悪いという意味ではない。例えば、首のない死体や、悶え苦しむ人々を延々と写し続ける映像を、あなたは「戦争の悲惨さを伝えるドキュメンタリー」として評価し、正視できるだろうか?グラミー大量ノミネートは、審査員のセンセイがたが、「ポーラ・コールは凄いですよ」という評判だけを聴いて、自分ではろくに耳も通さずに推薦してしまった - そう思えてしまって仕方ない。(しんかい)


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