COLD

YEAR OF THE SPIDER (2003, Flip / Geffen / Interscope)



 フレッド・ダーストが興したレーベル、フリップからデビューしたものの、ステインドと違ってコールドの出だしは順風満帆とは言えなかった。前作からは名曲「No One」を小ヒットさせるも、アルバムはいまいち売れなかったし。そこで今回は売りに出た。先行シングル「Stupid Girl」今までにない大げさで開放的なナンバー。なんかボン・ジョヴィの「Lay Your Hands On Me」みたいに大合唱が似合いそうだ。この曲がWWEにも使われたことでアルバムも初登場2位の大ヒットとなった。しかしアルバム全体は今まで同様、落ち着いたトーンが多い。女声ヴォーカルを効果的に取り入れた逆エヴァネッセンスみたいな「Suffocate」やダークな「The Day Seattle Die」など、シングルとはかなり雰囲気が違う。ぐいぐいうねるベースラインはUKのキュアーやニュー・オーダーを思わせるが、そこにマッチョな荒っぽいヴォーカルが乗ると、そのミスマッチがコールド随一の個性となる。なぜか日本では無視されてるけど、マイナーなメロディをここまで高い完成度で聴かせるアルバム、今のアメリカでは貴重な存在なんじゃないかな。(松本)


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