CHICAGO

CHICAGO XXV (1998, Chicago)



 「長い夜」「クエスチョンズ67&68」のシカゴ、「君とふたりで」「愛ある別れ」のシカゴ、「素直になれなくて」のシカゴ、「ルック・アウェイ」のシカゴ。同じバンドながら、洋楽に親しんだ時期によってこれだけイメージが変わるアーティストも珍しい。そのどれもがあのお馴染みのロゴ・マークに収束される。つくづく不思議なバンドである。さて、近年シカゴはマテリアル&レコード会社に拒否されてから、純粋なオリジナル・アルバムを出していない。新録ばかりのアルバムとしても95年の『Night & Day』以来である。しかしグループとしては充実期にあるようで、『Night & Day』が発病直後の来日公演もその快調さを窺わせたものであった。それだけにオリジナル作が待たれていたのだが、残念ながら本作もクリスマス・アルバムというイレギュラーなもの。しかし内容は、全編ブラス鳴りまくりという、「長い夜」などが好きな年季の入ったファンに取っては歓迎すべき仕上がりで、ワーナー時代をパスしていた人もこれならOK。近年でもバンド屈指の充実作。難点は収録曲のテンポに変化が乏しいところか。(鎌田)


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