CHEMICAL BROTHERS

COME WITH US (2002, Virgin)
ここでこのアルバムが買えます  やあ、久しぶりにこんな音聴いたなあ。ほら、90年代後半に一時期やたら盛りあがったテクノ・ロックって奴。シンセやサンプリングループを使って緊張感溢れる刺激的なリズムとうねるような音響の固まりがガンガンと耳に攻め込んでくるこの感じ。ケミカルブラザーズと言えば当時そのシーンではかなりもてはやされていたけども、同時期に人気を集めたプロディジーなどと比較してロック的なグルーヴの取り方よりもかなりエレクトロ系に寄ったアプローチなんだけど、妙にバタついたリズム・グルーヴで単なる「テクノ」というのとはちょっと毛色の違う感じがして結構気に入っていた。1999年の『Surrender』から3年ぶりになるこの新作、はっきり言ってそういう部分は全く変わっていない。変に洗練されたカッコ良さを狙わずに、やや泥臭いグルーヴのテクノ・ロック、というスタンスを相変わらず忠実に守っていて、それがちゃんと結果につながっている。そんな中でも結構大がかりなリフがカッコいい「I Come With Us」や、ラテン・パーカッションの使い方が凄く素人臭くって思わず苦笑するんだけどフロアでは人気だった「It Began In Afrika」、UKでヒットのドリーミーな「Star Guitar」などはそつない出来。ただし前半が総体的にパーカッシヴで気持ちいいのが後半に行くとややR&Bアプローチを狙ったりしたタル目の曲が入ったりしてやや緊張感が切れるのが難か。(阿多)
DIG YOUR OWN HOLE (1997, FREESTYLE DUST)
ここでこのアルバムが買えます  世間では彼らの前作「Exit Planet Dust」がロックとテクノの融合を果たした作品だという評価が確立しているようだ。私はどうもぴんと来なかったんだが。余計なお世話だけどあのムサいルックスにも参ったし。さらに追い打ちをかけるように、いかにもロック的要素を取り入れてみました風な先行シングル「BlockRockin' Beats」を聴いて、私は決定的にこいつらを見限ったつもりだった。このダサさはU2並、とまで思った(この曲に関しては今も思う)。ところがあんまり世間が騒ぐもんで何となくレコ屋の試聴機で聴いてみたら... 驚いたことにえらくかっこいい。それも、テクノな曲ほど。なんだ、ロックとテクノの融合なんて全然得意技じゃないんじゃん、こいつら。ヒップホップはそこそこうまく吸収してるけど、ロックを意識した曲は途端にダサくなる。そのダサさの極みが「Block Rockin' Beats」だ(しつこい?)。ふつうの歌物のスローな曲とかも変化球で入ってるが、そんなのはいい。思いっきりボリューム上げてヘッドホンからしゃんしゃん音漏らしながら聴くべし。(しんかい)


copyright(c) by meantime 1996-2002 all rights reserved.
無断転載を禁じます。