CATATONIA

WAY BEYOND BLUE (1996, BLANCO Y NEGRO)


ここでこのアルバムが買えます
次々と有望な新人バンドが登場し、「NEW SEATTLE」なんていう言い方をされたりするほど注目を集めた96年のウェールズ・シーン。その中でもユニークな存在なのが紅一点のセリーズを中心としたこの5人組。このセリーズ嬢、大酒飲みの豪気なキャラクターなのだが、その外見とは裏腹のウィスパリング・ヴォイスの持ち主。この舌っ足らずのヴォーカルが持つ不思議な魅力は強烈で、特にウェールズ語で歌われる最後の隠しトラックなどはぞくぞくするような色気があり、思わず引き込まれてしまう。サウンドの方はスティーブン・ストリートのプロデュースによるごくシンプルなギター・ポップなのだが、こちらもやはりブリティッシュ勢にはない、そこはかとなく妖しげで幻想的な空気が全編を覆っている。どこか未完成な危なっかしさ、イノセントな遊び心のある実験精神がポップなメロディーといい具合にバランスされ、他の多くのギター・バンドとは一味違う個性を確立しているのは、高く評価したい。(野坂)



copyright(c) by meantime 1996-2000 all rights reserved.
無断転載を禁じます。