CAMP LO

UPTOWN SATURDAY NIGHT (1997, PROFILE)


ここでこのアルバムが買えます
僕がレコードを選ぶポイントの一つに“風変わりさ”というものがあって。風変わりなポップ、風変わりなロックとか。比較的苦手なジャンル(Hip Hop等)でも風変わりなものだったらOKだったりする。Camp Loのこのアルバムもそう。加えてこのMarvin Gayeの「I Want You」なジャケットだったら、そりゃ即買いでしょー。といった訳で衝動買いしてしまったこのアルバムだが、結果は◯。全体的にオールドスクール風味満載な内容で、Dynastyの名曲「Adventure In TheLand Of Music」を効果的に使用したヒットシングル「Luchini aka (This Is It)」などは聴く度にワクワクしてしまう。ゲストとしてやはり風変わりなHipHopグループであるDe La SoulやDigable Planet(まだあるの?)のメンバーを迎え、変わり者同士の精神的絆の強さ(?)を見せているところも微笑ましいし。ハードコアものとかを支持する“本物の”Hip Hopファンにはこのような作品は軽視されるのかもしれないけど、僕にとってはこっちのほうが全然OKッス、って感じ(きゃー、ディスしないでー)。(八亀)

漂うような雰囲気が好印象のシングルCoolie Highが95年秋にクラブを中心にヒットを記録、その後しばらく音沙汰のなかった New YorkはBronx出身のラッパー二人組のデビュー作。70年代のヴァイヴを再現したかったという(I Want Youに似せた)アルバムジャケットや、ファッションはハスラーやギャングスタを否定する彼等らしいが、アルバム全体を取り仕切るSkiのプロダクションからもハードコアさは感じられないのがポイント。ひたすら気持ちのよい派手なキーボードのサンプリングが鳴り響くセカンドシングル2にはヤラれた、という感じだが、アルバム中にはCurtisネタを使えばこうなる、というお手本のようなグルーヴが心地よい13や、ピアノとヴァイヴのループが美しい15も。Suny Cheebaと連呼する(メンバーの一人の名前がSuny Cheebaで(サニー千葉=千葉真一から命名))彼等のラップのスタイルも独特のフロウで面白い。アルバムタイトル、14のタイトルはともに'70年代プラック映画のタイトルから取られているから、彼等の70年代志向がピンとくる人は70年代に染まってみると別な角度からも楽しめるかも。(信沢)



copyright(c) by meantime 1996-2000 all rights reserved.
無断転載を禁じます。