| C-P-3.COM (2001, TRU/Priority) |
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結局兄にもどうにもコントロールできない利かん坊だったCマーダーは、行く着くべきところに落ち着いた。クラブでティーンエイジャーを射殺した容疑で、執筆時点では審理中だが、刑務所に送られている。
ラッパーとしての活動でも、独立心というかわがままの強かった彼はいち早くTRUという自分のレーベルを与えてもらい、No Limitのアーティストとは違う連中とつるみ始めた。もともとラッパーとしてたいした技量のない彼だが、ぼそぼそと呟くように淡々とゲットーを描写する彼のスタイルは、派手なスタイルで大げさな言葉を並べ立てるラッパーたちよりも説得力があるように思えて、私は好感をもっていた。
しかし本作で、結局彼はやりたいことは他の連中と同じなのだと分かった。派手な音作り。バウンシーなトラック。有象無象のラッパーが入れ替わり立ち代わり登場。ミスティカルの物真似みたいな奴もいる。全体にハズしてる曲がなく、品質が安定しているのにはちょっと感心するが、そうは言ってもこの品質なら「他に誰でもやってる」レベル。あ、元も子もないことを言ってしまった。
ちなみにタイトルのwww.c-p-3.comは一時期ちゃんとCマーダーの公式サイトだったのだが、おそらく彼が逮捕されたあたりからメンテナンスされなくなり、今はホームページ運営会社のサイトに空しく転送される。(しんかい)
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| TRAPPED IN CRIME (2000, No Limit) |
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兄貴のマスターPのように商才に恵まれてるわけでもなく、シルクのようにルックスに恵まれてるわけでもない。3兄弟の中ではラップの腕前ではまあマシ、という程度で、どうしても存在が霞んでしまいがちなC-マーダー。そんな彼なので、ソロ作品には別に期待はしてなかったのだが、99年の2作目「Bossalinie」は相当出来がいいので驚いた。今回も、かなり良い。ヒップホップ系メディアでも、今回は誉めてるのが多い。
ぼそぼそと呟くような地味なラップスタイルを自覚し、暗めのトラックに乗せて呟いて、サビなどキメるべきところではスヌープなどキャラの立ったゲストに任せる。兎角「俺が俺が」とでしゃばりがちなラッパーにあって、彼のこの一歩引いた姿勢は異色だ。もちろんそれは、「俺が俺が」と自己顕示欲を剥き出しにして自分を売り込まなくても、兄貴の威光のお陰で黙ってても自分は有名人になれるという恵まれた立場が前提にあるので、ある意味ヤな奴なのだが、それでもラップ界でなかなか見られない貴重なキャラには違いない。広げるとジャケ12枚分の大きさになるブックレットの片面全面を使って上半身裸の姿のミニポスターにしてるあたりちょっと怪しいが、少なくともラップに関しては今回も控えめで、No Limitの人材をフル活用して助けられまくっている。スヌープを除けば特筆すべき才能のいないNo Limitでも、うまく部分的に活用して継ぎはぎすればかなり高品質なものができるということを示した、敵材適所の人材活用が成功した例だ。どこかの大企業の人事部にヘッドハンティングされる日も、そう遠くあるまい。(しんかい)
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| LIFE OR DEATH (1998, No Limit/Priority) |
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マスターP、シルク・ザ・ショッカー、Cマーダー。この3人はTRUというラップグループのメンバーでもあり、実の兄弟でもある。知名度ではいちばん劣るCマーダーだが、ラッパーとしては一番マシかもしれない。と言っても、彼ならではの特徴があるわけではなく、ラップもサウンドも他のノー・リミット作品との差を指摘するのは難しい(だからレビューするのも非常に難しい)。正直なところ、シルク・ザ・ショッカーのレビューとこれをそっくり入れ替えても何も問題ない。同じなんだもん。では、ノー・リミット・サウンドとはどんなものか。ちょっと気怠いミディアム・テンポ。ピアノのループ。軍団総参加で騒がしいゲスト・ラッパーたち。猥雑で、殺伐とした感じ。うなる。叫ぶ。ぶつぶつと呟く。ギャングスタ・ライフを淡々と語るライム。1曲は3分程度とコンパクトだが、似たような曲調ばかりで20数曲も延々と続く。さあこれで本作を聴く気になった人はいるかな。実はこんな回りくどい書き方しなくても、一言書けば済むんだけどね。聴かなくていいです。(しんかい)
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