TONI BRAXTON

THE HEAT (2000, LaFace/Arista)


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前作「Secrets」から「Un-break My Heart」の特大ヒットを放ち、マライアやセリーヌなどのディーヴァ勢に並ぶ存在となったトニブラ。3年ぶり3作目となる本作では全曲男女の愛を歌った作品。ファーストシングル「He Wasn't Man Enough」など今時の音を取り入れた曲をアクセントに入れているものの、全体的には熟成したアルトヴォイスを聴かせるスローバラードが多く濃厚な仕上がり。ドレやレフト・アイなどヒップホップ系ゲスト陣もその世界を崩さず、きちんと主役を引き立てる。今回ベイビーフェイスの参加は控えめだが、一聴してすぐわかるメロウでフックのある旋律が相変わらずの相性の良さを見せる。ダイアン・ウォーレン作のバラードも安定した出来映え。面 白みがないとも言えるが、制作陣もトニも一番自信のあるところで勝負した結果 だろう。注目はアルバム発表後にトニとの婚約を発表したミント・コンディションのケリ・ルイスが手掛けた「The Art Of Love」から「Speaking In Tongues」への官能的な流れ。前作から積極的にセクシー路線を売りにしているトニだが、まどろむような深みのある表現でR&B独特の世界を作り出している。一方で「You've Been Wrong」での軽くはねるビートにのせた清涼感のある歌い回しも心地よい。ようやく本物の愛を見つけたトニの充実ぶりが伝わってくる佳作である。(中村)
SECRETS (1996, LaFACE)


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デビュー作がメガヒットとなったToniのニューアルバムはとにかく"売れること"が至上命題とされる訳で、そうなるとどうしてもDavid Fosterみたいな大味なサウンドの作り手を起用してでも不特定多数の聴き手の支持を得なければならなくなる。これはポップのメインストリームに置かれた者としては避けられない宿命。なんてことは解ってはいてもD.Foster嫌いの僕としては、大味な彼女のレコードなど聴きたくないと思うのが正直なところ。が、実際に聴いてみたらこれがほどほど抑制の利いた一級のポップ作品に仕上がっていて一安心。D.Fosterの大風呂敷も1曲程度だったらさほど気にならないし、なによりも彼女の歌い手としての成長が作品を非常に充実したものにしている。ルックスの大幅な改善と共にこれは嬉しい誤算であった。と、いった訳で1作目に続き2作目でも大成功を収めた現在の彼女は、いわば小結で1回、大関で1回、2場所連続で優勝を果 たした若手力士のようなもの。さぁ、来場所(次作)は綱取りだ!。(八亀)

 彼女は、Whitney と声質、曲調とも似た印象がある。特にこのアルバムのI don't want to は、Whitney のYou're stillmy man のカバーかと思ったくらい。でも、このアルバムからの2曲のNo1で、彼女はWhitney を脅かすというか、チャート的には完全に抜き去った存在となった。シングル・アルバム共に予想外に低い順位 にとどまるWhitney のサントラ新譜を尻目に、シングルは No1を独走し、アルバムも No1をうかがいじりっと再上昇の、今年初頭のチャートアクションが象徴的。似たタイプなら、30半ばの人妻より売り出し中のピチピチの若い娘が好まれるのは世の常か。Babyface を中心に、LA Reid, DavidFoster, Diane Warren, R. Kelly と、キラ星の如きヒット請負人たちが集い、極上の素材に腕によりをかけて作り上げたブラックアーバン女性ボーカルアルバム。悪いはずがありません。派手な曲はないけど、多分もう2-3曲ヒットが出るでしょう。尚、彼女自身も共作ながら2曲書いてることにも注目。(窪田)



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