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やたら騒がれている。海外のことは分からないが、少なくともここ日本という極東の地においては、18歳とは思えないボーカルの存在感だの、素晴らしいソングライト力だの、その才能を褒めそやす声をあちらこちらで耳にする。別に今や18歳の売れっ子シンガーなんて全然珍しくないし、シングル「Everywhere」も確かに聴きやすいキャッチーな曲だけど、そこまで言うほど衝撃的な曲ってわけでもない。もしかしてアルバムの出来がもの凄いのではないか、と女性ヴォーカル狂なりに仮説を立ててみて実際に買って聴いてみた。うむうむ、ギターがジャラジャラ鳴ってて若いコは喜びそうだねえ。曲もシングルと同様ポップな曲ばかりで聴きやすいじゃないか。歌唱力はまあ言うほどでもないが、及第点かな。歌詞は若い女の子らしいラブソングのようだ。ルックスは突出してるわけでもなければ、マニア受けしそうなポイントもないし、ツッコミどころがない。
・・・普通やんけ。普通の女の子が普通のポップソングを歌っているという。騒ぎ立てるほどの特殊性・奇抜性は全く見当たらなかった。 14歳でギターを始め、16歳でレーベルと契約、18歳でデビューというのは確かになかなかのスピードだ。しかしそれと作品の内容の良し悪しは関係ない。むしろキャリアが短いからこそ、今後の成長に期待するというのが筋である。本当に彼女が無限の可能性を秘めた少女なのであれば、その才能はまだまだ発展途上のはずである。それをもう完成されたものであるかのように扱うことは、彼女のキャリアにとってプラスにはなるまい。これまで数多くの女性シンガーがぶち当たってきた「2作目」という壁に立ち向かうに当たって、余計なプレッシャーがのしかかるだけである。一部を除いて、女性シンガーソングライター系アーティストの息は短い。これまで数多くのアーティストが必要以上に持ち上げられ、瞬く間に消えていった。悪い表現だが「使い捨て」されて来た感は否めない。巷の大絶賛を尻目に自室でこの初々しいデビュー作を聴きながら、是非とも次作はこれを上回る作品を出して欲しいと願って止まない。(小川ボ)
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