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FULL CIRCLE
(2002, Arista) |
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このタイトルの意味は『原点に還る』と言う意味がある。多くのアーティストがこの時期、今までの自分を見つめ直し、原点回帰をしてきたが、彼らの場合は『後がない起死回生の一撃』とでもいえようか。モータウンを離れ、鳴り物入りで移籍したユニバーサルでは、メンバーの名前を冠にしたアルバムを掲げ、新たなアプローチを試みたが、気負いすぎて空回りし、マーケットには受け入れられなかった。今回、満を持してLAリードの元へ歩み、アリスタへ移籍し、発表したのがこのアルバム。彼らを一躍スターダムに踊り上げたベイビーフェイスや、ジャム&ルイスの曲を取り上げるなど、デビュー当時の布陣を思い起こさせる。フェイス・エヴァンスをフューチャーしたオープニング「Relax Your Mind」。「Motownphilly」路線の「Ain't a thang wrong」など、ミディアム&ラップを取り入れ、バラードでしっかり締めるなど懐かしさすら感じる。「Color Of Love」「Oh Well」などのバラードでのコーラスワークにはより磨きがかかり、厚みを増し、存在感が出てきている。わかっていても涙ものだ。レコード・セールスと言う点では、確かにピークを過ぎたのかもしれない。しかし、敢えて動じず、どっしりと自分達の音楽を貫いて行く、そうした「変わらぬ」事の強さが、彼らには必要なのではないだろうか?全体的には、ややこじんまりとまとまってしまった、と言う感じは拭い切れなかったのも確か。(小松)
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NATHAN MICHAEL SHAWN WANYA
(2000, Universal) |
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ボーイズIIメンの新譜を聴きながら考えた。得意技で勝負しようとするとワンパターンと思われる。かといって新しい音に挑戦しようと頑張ると売れなくなる。とかくこの業界は住みにくい。前作『Evolution』で超大ヒット作『II』の後のプレッシャーを見事はね返した彼らが久々に出した本作、聴けば聴くほど複雑な気持ちになってしまう。オープニングから彼らとしては珍しくラテン風、ススーディオ風、正統派、レイヴ風、とそれぞれ味の異なるアップ4連発という構成に、これまでとは違う音を作ろう!という意気込みを感じる。確かにどれも良くできていて特に2曲目の「Step On It」なんて「こいつらアップでこんな格好良くてセクシーな曲が書けたのか」と驚くほどの出来なのだが、本作が全くと言っていいほどメディアやリスナーから黙殺されてしまったのは皆さんご存知の通り。単なるレーベルのプロモーションの問題だと思いたいが、これだけ才能のある連中がこれだけ気合い入れてるのに単なるイメチェン失敗と片づけてしまうには惜しいし、ちょっと悲しい。今脂ののってるシェップ・クロフォードと組んだバラードなんか聴いてるとこれまでと何ら変わらず美しいのに。(阿多)
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EVOLUTION
(1997, Motown) |
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相変わらずベイビーフェイスとジャム&ルイス両方(さらにパフィまで)参加という豪華なアルバムで、スローな曲が多いが、「End Of The Road」みたいな分かりやすすぎる大仰な曲がすっかり姿を潜めた。大人になった。メンバー自身が作曲・プロデュースを手掛ける曲にいい曲が多いのも頼もしい。しかし前作が1000万枚を越えるセールスを記録し、「歴史的大ヒットシングル」を連発していただけに、どうにも分が悪い。どこからともなく聞えて来そうだ。「こいつらもそろそろ落ち目」。いやいや、これからですよ、味が出てくるのは。そう言えるだけの、成長の跡がはっきりと見える。112やドゥルー・ヒルといった後輩たちが育ってきているが、そのハーモニーの完成度や、曲のタイプによって声の乗せかたを変えるといった細かい技で、明らかに格が違う。ただ、今作は「華」が無さすぎた。せっかくいいアルバムを作っても、あまり急激に地味にしちゃうとみんなついて来られなくなってしまう。ジョージ・マイケルみたいなジレンマに陥らなければいいけど。(しんかい)
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