BOOMKAT

BOOMKATALOG.ONE (2003, DreamWorks / Interscope)



 ブームキャットはサンプラー、ドラムマシーン、キーボード、ターンテーブルその他トラックメイキング全般を担当するケリンとボーカル担当のタリンのマニング兄妹によるデュオ。シングル「Reckoning」はタリンのちょっとハスキーで怠惰なボーカルがジャンピーなトラックと結構ミスマッチなんだけど、まあまあ売れた。一種独特のコケティッシュさで妖しい魅力の妹のタリンはTVドラマ『アリーMy Love』等にも出演、最近ではエミネムに認められ映画『8マイル』に主人公ラビットの昔のガールフレンド役と言う大役で映画ファンにもちょっと顔の知られた、女優としてのキャリアも持ってる。この二人がこのデビューアルバムで織り成すのは、ヒップホップとダンサブルR&Bと80年代的なエレクトロニカ・ポップを下敷きにした、とてもラジオフレンドリーなポップ・トラックの数々。スクラッチノイズやちょっとトリップホップ的なサウンドエフェクトなんかもふんだんに入ってるので2000年代の音だと判るが、ちょっと全体のイメージは80年代にB級の人気を集めたミッシング・パーソンズとかベルリンとかああいったちょっと耽美派ポップ・ロックに凄くダブる部分が大きい。でもちゃんと全曲2人で書いてて、半分くらいの曲はかなりのポップセンスの感じられる結構「イケる」曲だから大したもんだと思う。コンセプト的に今後大きく発展を見せる感じはしないが、時代の徒花的にパッと光ってみせている、という感じが潔くてなかなかいいよ。(阿多)


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