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BOUNCE
(2003, Island) |

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近年好調なイメージ(前作の『Crush』の商業的成功や、ツアーの好評)があると思われ、非常に期待のかかった本作であったが、内容的には残念ながら期待通りではなかった。多くのファンは、前作若しくは全盛期(80年代後半と言っておこう)のサウンドを期待したのであろうが、ファースト・シングルの「Everyday」を聴いて、嫌な予感がしたのではないか?確かにどう聴いても彼等の曲ではあるが、何か創り込みが甘いと言うか、何かが足りない感じがあったと思う。やはり、それは例の9月11日(たまたま俺の誕生日でもある)がキッカケであった。彼等はこの作品を制作中にニュー・ジャージーから例のテロを目の当たりにする。ビルが燃え上がるところを川か海の向こう側から見ていたそうだ。それがソング・ライティングに現れるようになる。その後製作手法が大幅に変り、悲観的な内容の曲が沢山生まれたようだ。但しポジティヴな彼等は、むしろそれに負けない前向きなパワーを表現しようとする。前作同様ジョンとリッチーに加えルーク・エビンがプロデュースを担当したが、この3人は製作中に起こった惨事に非常に悩まされたのであろう。そのあらゆる葛藤や理不尽がサウンドに詰まった結果が、聴き易くはない作品の誕生の背景になったと推測される。従って彼等に懐かしさや楽しさを求める場合、内省的な作品だと言わざるを得ない。宜しくどうぞ。(奥村)
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ONE WILD NIGHT LIVE 1985-2001 (2001, Island) |

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デビュー18年で初の公式ライヴ盤がやっと登場した。もともとライヴに定評のあったバンドだけに意外な感もあるが、何しろ過去16年の音源をかき集め、その優れたエッセンスだけを取り出したのだから悪いはずはない。2000年のツアーをベースに構成されているが、まさにグレイテスト・ヒッツ・ライヴ!のっけからヒット曲のオンパレードで畳み掛けてくる。多くは、'95年以降の音源だが、声量・サウンドの基盤などは古くなく、また色あせることなくハイレベルを維持している。また、世界中の会場で行われているにもかかわらず、全ての会場とも観客が熱く、はいテンション。嬉しいのは日本公演からも3曲収録されている事。取り分けて「Runaway」「In And Out Of Love」は収録曲中、最も古い音源で'85年。世界に先駆けて、いち早く彼らにスポットをあて、盛り上げた頃の貴重なライヴだ。自分達を世に送り出した日本のファンへのプレゼントとも言える。そして、観客とバンドの熱は冷めることを知らず燃え続けている。収録曲も、デビュー・アルバムから最新作『Crush』まで幅広く取り入れられた15曲。しかし、レーベルの関係からか、日本盤の発売が遅れたのは残念だった。(小松) |
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CRUSH (2000, Universal) |

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この時をどれくらい待っただろう。前作「These Days」から5年、不安で仕方がなかった。ジョンのソロ・アルバム「Destination Anywhere」もかなりストイックな作りになっていたし、リッチー・サンボラもソロを出すし、今更ボン・ジョヴィなんてお決まりのパワー・バラードで攻めてくる以外には売れないんじゃないか、などなど。しかも事前情報でファースト・シングルは、「Living On A Prayer」の2000年版だとか、バックス&ブリットニー等を手掛けたマックス・マーティンがプロデュースに加わるなど売るためには回顧主義と豪華サポート・メンバーを配しないといかんのかとさえ思ったほど。そんな不安と苛立ちもいわくつきの1曲目「It's My Life」を聴いて吹っ飛ぶ。アレンジやバックの音の厚みに圧倒される。前作ではメロディ・ラインはしっかりしていてもシンプルな作りに特化しすぎてどこか線が細い印象を受けていたが、今作ではそれが払拭され、音にメリハリがついている。クレジットはされていないもののソング・ライティングもデズモンド・チャイルド、マーク・ハドソン、ビリー・ファルコンらが加わり良いアクセントを引き出している。1曲目から一発かまし、途中はミディアムあり、お約束のバラードありだが、ラスト(輸入盤)はしっかりとビートの効いたナンバーで締める。個人的なベスト・トラックは、『この身体も結構気に入っている。老いた訳じゃない、ちょっと歳を取っただけさ』と言う歌詞をさりげなくボン・ジョビ・サウンドで決める「Just Older」。彼らも良い歳の取り方をした。祝!復活。(小松) |