MICHAEL BOLTON

ONLY A WOMAN LIKE YOU (2002, Jive)
ここでこのアルバムが買えます  マーク・アンソニーの曲か?と思わせるオープニングの「Dance With Me」。もともとR&Bテイストの強いアーティストだったので分からないでもないが、意外な音創りではある。いつの間にかレコード会社もジャイヴに移籍しており、その第1弾アルバムがこれ。カバー・アルバム「Timeless-Classics Vol.2」から3年。オリジナル・アルバムとしては、'97年の「All That Matters」以来だから5年振りとなる。今までのマイケルのアルバムでは、お約束事のように著名曲がカバーされてきたが、今回は趣が異なる。カバー曲は1曲あるが、新曲でもあるタイトル曲。しかもこの曲は、かのロバート・ジョン“マット”ラング&シャナイア・トウェイン夫婦の作品で、シャナイアが歌っても十分にヒットが狙えそうな曲だ。そのせいかコーラス部分にカントリー風味を出している。自作曲は、アンディ・ゴールドマーク、バリー・マン、デズモンド・チャイルド、リチャード・マークスらとの共作。ここへ来て、メロディメーカーとしてのマイケルが戻ってきた感じ。ラテンタッチの「Love With My Eyes Closed」などはお得意の展開だし。迫り来るようなアップテンポあり、バラードありだけど、何か物足りない気がする。全体のアレンジが、彼のヴォーカルを活かしきれていない。もっとメリハリをつけて力強く、良い意味でもっとロックしても良いのではないか。こじんまりとまとまって、カントリー・タッチの部分が多いことが気になる。とはいえ、まずは音楽シーンへの復帰を素直に喜びたいし、今後の作品に期待したいところ。(小松)
ALL THAT MATTERS (1997, Columbia)
ここでこのアルバムが買えます  気が付いたら髪が短くなっていた(彼のキャリア史上初だそうだ)彼の、ベスト盤・クリスマスアルバムをはさんでオリジナルとしては4年振りのニューアルバム。この10年近くヒットメーカーとして走り続けてきた彼だが、ついに飽きられたのかチャートでは最高39位、ヒットシングルも現在のところゼロとさびしい状況。しかし、作品としては彼なりに「新しいMichael Bolton」を提示しようとした苦心の跡が随所に見られる。わかりやすい例がBabyface、そしてTony Richとの共作だろう。Babyfaceと書いた「The Best Of Love」はアダコンTop 5ヒットとなった。これに限らず、毎度お馴染みDiane Warrenの書いた曲も含めて、彼自身の言葉を借りれば「R&Bのルーツに帰ってきた」雰囲気が全体に漂う1枚となっている(にしては今回は恒例R&Bスタンダードのカヴァーがないのだが)。ラストには「Go The Distance」も収録されていてお得。(寺本)


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