BLUE

ONE LOVE (2003, Innocent / Virgin)



 日本でのブルーの売り込みは凄まじかった。海外のボーイズグループとしては珍しく日本人好みのルックスの編成(特にダンカンが一番人気)であり、曲調がR&Bより白人ポップスに近いところが売りになると思ったのだろう。今年だけで4回も来日するなどプロモーションに気合入れただけあって、本作(とそれに続く最新作も)は日本のチャートでTOP10入りする健闘をみせている。もちろん本国ではそれ以上の人気で、アルバムは初登場1位。ブリット・アワードも受賞した。1stもクセのない薄口の曲調が多かったが、今回もほぼ同様。先行シングルの「One Love」からして何でこんなにヒットしたかわからないくらい地味。さすがにレーベルも困ったとみえて、次のシングルには1stからのヒット「If You Come Back」(これは名曲)を切ってくるという苦肉の策をとった。まあアイドルなんだからこんなもので良いのだろう。ちなみに歌唱力はかなりあり全員リード・ヴォーカルをとれてハーモニーもつけられる。ただエルトン・ジョンのカバーで本人と共演している「悲しみのバラード」では明らかにサーに力負けしてるので、もうちょっと押しの強さがあれば良いのにな。そしたら日本で売れなくなっちゃうか。(松本)
ALL RISE (2002, Innocent)



 正統派ブリティッシュ・ヴォーカル・グループだそうだ。デビューは'01年なので、やっと本国の勢いを他国に広げ始めた、と言うところか。イギリスのヴォーカル・グループと言えばウェストライフを思い出すが、彼らはアイルランド出身なので「正統派」とは言わないそうだ。UKポップスと言えば、独特でソウルフルなエッセンスを受け継いでいるが、このブルーは確かにその流れの中にある。デビュー曲「All Rise」は、ミディアム・グルーヴとサビが印象的なナンバーで、全英4位を記録。セカンド・シングル「Too Close」は、ネクストの'98年間No.1ソングのカバー。カバーされたものを聴くと改めてこの曲の良さが分かる。アルバムも最高位2位を獲得し、今年2月のブリティッシュ・アワードで最優秀新人賞に輝くなど、最高のスタート・ダッシュを実現している。『自分達のやりたい事をやっている』というメンバー達の声にもあるように、実にのびのびとやっている。ハーモニー・ワークも心地よい。全体的には、ややR&Bテイストを多めにしながらも胸キュン・バラード「If You Come Back」(2曲目の全英1位)「Long Time」もグッド。ただ、曲によってはバックスやインシンクを思わせるような曲もあり、これからどの方向を強めて行くのかがポイント。平均年齢21歳の若者達の行く末やいかに。楽しみなグループではある。(小松)


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