| HOOD RICH (2002, Ca$h Money/Universal) |
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前作『I Got That Work』はマニー・フレッシュ・プロダクションの集大成であり、今後のCA$H MONEYの飛躍を期待させる傑作だった。しかし時は流れ、状況は変わった。看板ラッパーのジュヴィやBGの相次ぐ離脱によって、レーベルは方向性を変える必要を迫られた。ラッパーが弱体化した以上、プロダクションをより一般的なものにして、ポップ・フィールドへのクロスオーバーを狙う。それが新生CA$H MONEYの狙いであることは、社長のベイビー自ら率いるこのビッグ・タイマーズの新作を聴けば明らか。何より驚きはマニー・フレッシュ自身もメンバーなのに外部プロデューサーを迎えていること。ジャジー・ファーの作り出すトラックはメロウな曲調が多く、ファンク色が強かったマニーの芸風とはずいぶん違う。それにマニーのトラック自体もヒットした「Still Fly」をはじめ、ユルくてポップな曲調が増えた。さらに変わったのはジャケ写。今までは二人が均等に並んでたのに、今回はベイビーが前に出ている。かつてのCA$H MONEYの姿はもうここにはない。これからはよりベイビーの意向を反映した作風になっていくのだろう。でもその割にはベイビーのソロ、売れなかったけど。しかし何で私がCA$H MONEYのレビュー書いてるかなあ。(松本)
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| I GOT THAT WORK (2000, Ca$h Money/Universal) |
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Ca$h Moneyというレーベルには驚くべき事実がある。彼らはこの2年ほどの間に9枚のトップ20ヒットアルバムを出しているが、それはすべて、このレーベルのたった6人のアーティストによって製作されたものである。ソロ、グループ、名義を変えて色々出てくるが、結局どの作品も絡んでいるのはいつもの6人。それでいてこれだけの品質が維持されているのは驚異的で、それが私が彼らを評価する何よりも大きなポイントだ。特に、全作品の全曲を手懸けるプロデューサーのマニー・フレッシュ、彼の才能には驚嘆するしかない。多作で且つ質が高いという意味では、一時期のRZAをも凌駕するほどではなかろうか。そのマニーがメンバーの一員であるこのビッグ・タイマーズ。もう一人のメンバー、ブライアン "ベイビー" ウィリアムスはCa$h Moneyレーベルの経営者の一人だ。つまりこいつらはCa$h Moneyの文字通りのVIPコンビ。彼らにとって3作目となるこのアルバム、まあ基本的にはいつものCa$h Moneyだ。ただ、ゲスト参加してもらってるとは言え、ジュヴィやリル・ウェインといった看板ラッパーたちに比べるとラップの実力では全然及ばない2人だけに、その点では明らかに弱い。その弱点を埋めるためなのかどうか、トラックの充実ぶりには目を見張るものがある。世の中みんなが早口ラップに興じる中で、先行シングル「Get Your Roll On」では一単語ずつ噛み砕くようにライムする“遅口ラップ”を披露しているのは革新的だ。華はないが、Ca$h Moneyの質の高さを実感させてくれる一枚。(しんかい)
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