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ENDANGERED SPECIES
(2001, Loud/Relativity) |
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亡くなってしまったビッグ・パンのベスト盤。自分名義のアルバムは遺作を含めて2枚しか出していないが、3年ほどの活動期間の間に何十という客演をこなしており、ここにはそういう客演も収録されている。監修に当るのはやっぱりこの人、兄貴分のファット・ジョー。特筆すべきはアメリカ盤にも全歌詞が掲載されていること。どのパートが誰かもちゃんと記載されているので、どれがビッグ・パンのパートなのか明快だ。自身もラッパーであるファット・ジョーが「ライムではビッグ・パンには全く敵わない」と告白しているように、彼はビッグ・パンを単に弟分として可愛がっただけでなく、素直にその才能をリスペクトしている。だから、ここでも、彼の才能に少しでもスポットライトが当たるように作っている。テラー・スクワッド名義作品については、本当にベストの曲が収録されているかちょっと疑問だが、それ以外は本当に内容も充実し、愛情とリスペクトに溢れた素晴らしいベスト盤に仕上がった。トゥパックやビギーのことも、このぐらい立派に弔ってあげたかったもんです。(しんかい)
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CAPITAL PUNISHMENT
(1998, Loud/RCA) |
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12インチシングルを2枚リリースしただけで、いきなりアルバムデビュー。で、いきなり大ヒット。ラティーノ系デブ・ラッパーであるファット・ジョーの子分にあたるこのビッグ・パニシャーは、いかにもNYのコアなアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーン受けを狙った売り方をしてきた。ところがその音はめちゃわかりやすい王道の作り。アンダーグラウンドと、メインストリームの両方にアピールする作品というわけだ。
デブ独特の声がちょっとビギーを想わせるところもあり、キャッチーな音作りもあり、豪華なゲスト陣もあり、非常に高い品質で安定している。しかし、それだけなんだよなあ。うまく作りすぎてしまって、楽しくない。ヴァニラ・アイスを引き合いに出してしまってはあまりにも礼を失するが、あれに通じる「商品」の香りが強すぎるのだ。パフィのようにエンターテイメントに徹してくれればまた別の楽しみ方があるのに、「ストリートの匂いを残しつつコマーシャルなことをやる」といういいとこ取りみたいで、何か気に食わない。まあ音は悪くないけど。(しんかい)
プエルトリコ系ブロンクス育ちのMCのデビュー作である。ほぼ1曲毎にプロデューサーを変え,多数のゲストが入れ替わり登場するといったところは新人としては異例なことだが,それもデビュー前からスキルがシーンには知れ渡っていたからか。その場にいるだけで記憶される容貌についはも知名度という点でとかく有利に働く場合もあろう。だが,見た目はアクが強いが,スキルは確かなものがある。ジャケットで明らかなそのユニークな強面から覗えるイメージとは裏腹に,そのフロウは滑らかだ。それは,流れるような,とまではいかないものの,まるで音の壁のように途切れることなく最初から最後まで続く。ビートへの乗り方がうまく,耳をひきつける魅力があるのだ。その実力は(13)での似た者Fat Joeらとの流麗なマイクリレーでの心地よさで実感される。RZAとProdigyの参加が期待どおりの(21)や(17)の「Deep Cover」カバーのような作品でもBig Punの影が薄くなることはない。Busta Ryhmesとがっぷり四つに組んでいるところなど,すでに十分なスター性を備えるようで今後が楽しみだ。(信沢)
自由の女神をコスプレしたオネエちゃんをウシロからパイ掴みするエグいジャケ。これだけで“東”のラッパーだと分かったアナタはスルドイ。東側でラウドからのデビューというと、ついウータン一派かと思ってしまうが(実際RZAが1曲手がけている)、実際はクイーンズ地区を本拠地にする、ファット・ジョーの兄弟分のプエルトリカン。すでにチャートではジョー(シンガーの方)の参加による「Still Not A Player」がお馴染みだが、その他、ワイクリフ、バスタ、ノリエガ、ファンクマスター・フレックス、ザ・ルーツのブラック・ソートなど豪華ゲスト目白押しで池袋乗り越し。しかし一番の聞かせどころは、その巨体を生かした声の魅力。スキルも良く、ガタイに似合わぬ運動神経の良さそうなフロウを披露する。バックトラックにも神経が使われており、ストリングス(のサンプル)で緊張感盛り上げたり、ドクター・ドレーの「ディープ・カバー」のサンプリング・ループでファット・ジョーと掛け合いMCキメたりと、なかなか聞かせてくれる。今年になって出たラップのアルバムの中では、ひょっとするとベストかも。(鎌田)
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