BIG MOE

PURPLE WORLD (2002, Wreckshop/Priority)
ここでこのアルバムが買えます  ヒューストンというのは怪しい土地である。いや、ヒップホップ的に。DJスクリューを核として集まった人材は、スクリューの死によって一時的に勢いを失うが、この1年ぐらいでガンガンとメインストリームに登場してきている。リル・キキなんて日本盤まで出てるし、リル・フリップやこのビッグ・モーはアルバムチャートのトップ20付近に新作を送り込んでいる。強力にアングラ臭を漂わせながらメジャーでブレイク。かっこ良すぎる。  ビッグ・モーはこれが2作目となるラッパー/シンガー。スキット以外は全曲でゲストラッパーを迎え、ビッグ・モー自身はコーラス部分を担当。アルバムの作り方としてはネイト・ドッグのに近い。が、ネイトとの決定的な違いはこの質の高さである。どの曲もファンクを基調に、適度にメロディアスで適度にファンキー。特に、軽めのアップテンポの曲は、90年代半ばのGファンク全盛期作品のような無上の心地よさ!ジャケの通りの濃密な出来映えに、今年の南部ラップ・ベスト・アルバムとの声さえも上がっている。ゲスト陣には全国的に名の通ったラッパーはほとんどいないが、ヒューストンのラップ・シーンを追う上では欠かせないメンバーたちがたくさん顔を揃えているので、テキサス・ラップの入門盤としてもOK。(しんかい)


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