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昨年ひっそりと発表されたこのアルバムはその後じわじわと支持を集め、アメリカのカレッジ・チャートでトップ10入りを果たし、MELODY MAKER紙が「90年代で最も重要なグループになるだろう」と絶賛するなど、注目度が高まってきている。ようやく日本発売もされたのでぜひ紹介しておきたい。ソングライターであるスチュワート・マードックを中心にグラスゴーで結成された7人組。いわゆるネオ・アコースティックの流れをくむサウンドを聴かせるのだが、このポップ・ミュージックとしての華やかさとは無縁の、どこまでも穏やかでナイーヴな音は初期のチェリーレッドやサラ・レーベルのバンド達と通ずるモノクロームの世界である。プレスではニック・ドレイクの名前が引き合いに出されているようにフォーク色の強い内省的なサウンドはいたって地味なものだが、その細やかなギターの音色と素朴な男女のヴォーカルと、あくまで控え目なピアノや弦楽器とで織り成される詩的で私的な空間は、一度はまると抜け出せない魅力をたたえている。(野坂)
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