
|
アルバムのタイトルにもなっている「Gotta Get Thru This」でシーンに躍り出たダニエル・ベディングフィールド。このデビュー・シングルを聞いたときはどうもこの2ステップに乗っかる無機質な声が筆者個人的には余り好きに成れなかった。しかしUSでのセカンド・シングルであったバラード「If You're Not The One」を聞いて「もしや」と思いアルバムを聞いてみた。
予想通りアルバムには珠玉のPOPSが満載。確かに「白いクレイグ・デービット」なんて揶揄される様、UKでシングル・ヒットした「James Dean(I Wanna Know)」や「Friday」なんかのようなクラブ系のダンスチューンも収録されている。しかし、「He Don't Love You Like I Love You」のようなミディアム・チューンは胸キュンもので彼のメロディーセンスを伺わせる。ただ逆に言えば、そんな繊細な曲調、ちょっと切ない歌詞。また、デビュー曲を自分のベッド・ルームで作った宅録系というイメージが、彼のもう一つ垢抜けない容貌と重なりひどく内気な印象を想起させる。
ある時、多分USでのTVショウでのスタジオライブだと思うんだが、彼のパフォーマンスを観た。それは、そんな暗いイメージを払拭するものであった。スタジオ狭しに走り回り、オーディエンスにコール&レスポンスを求め、更にはヒューマン・ジュークボックスまで器用にこなしていた。
この22歳のニュージーランド人、意外に息の長いアーティストに成り得る存在かもしれない。(Ohsaki)
|