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来年の春にはベスト・アルバムを発表して解散か、と巷では騒がれているバックスの4枚目のオリジナル・アルバム(米では3枚目)。さすがに大ブレイクし、記録的な大ヒットとなった前作「Millennium」の後だけにその真価を問われたアルバムだ。それまでライバルであり、同じボーイズ・ポップ・グループであるイン・シンクの同一レーベルへの移籍によるプロモーション&楽曲の割り当て優先順位などで随分もめ、バックスがごねるなどのマイナス情報もあり、発表されたこのアルバムはさすがに前作ほどの派手な初動は見られず、「バックスも凋落か」とあからさまに言われるきっかけとなった。プロダクト・スタッフも大きく変わることなく、全体的にも前作を踏襲した内容だし、1曲1曲を見ても「I Want It That Way」「Larger Than Life」ほど大きなインパクトを持った曲は見当たらないし、派手さもなく、こじんまりとまとまっている印象は避けられない。次から次へと新しいグループが登場し、ファンの好みも移ろいで行く中でアイドルの寿命は短い。だからある意味ではこうしたメリハリのついた山谷は仕方がないのかもしれない。なんだかんだ言ってもプロモーションも際立って大きく展開されたわけでもないし。とはいえ、現時点で全米セールス700万枚はさすが、といったところ。「こじんまり」といったもののキラリと光るナンバーも数多い。2曲目の「Shape Of My Heart」は、胸キュン・メロディを切なさたっぷりに歌い上げるミディアム・バラードで、今までのバックスの集大成ともいえる。今までのアルバムはトップにダンサブルなナンバーを持ってきていたが、この曲を頭に持ってきたら絶対にアルバムに対する印象も変わったはず。全体的にもダンス、ミディアム、バラードを上手く組み合わせてメリハリもつけているし、1アルバムの出来としては素晴らしい。惜しむらくは、イン・シンクも含めみんなが同じ作り(作曲・プロデュースも)をしてしまっているので各グループの違いを明確化できなくなってきていること。ダンス・ナンバーでは「The Call」が緊張感高く心地よいし、バラードでは前述曲のほかにコーラス・ワークが美しい「I Promise You」、ラテン・テイストを含んだ3rdシングル「More Than That」、胸キュン「It's True」など今日の第一人者として一歩進んだハーモニーと歌いこみでその実力を見せつけてくれている。(小松)
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