AUTOUR DE LUCIE

IMMOBILE (1997, COLUMBIA)



ことロック/ポップスにかけては、フランスには若者が熱中出来るようなシーンがなく、ロック系の雑誌も取り上げるのは英米のミュージシャンばかりだったようだ。その状況が少しづつ変わってきている。ここ数年でようやく発足し始めた数少ないフランス・インディ・レーベルのひとつから2枚目のアルバムを発表した、このオトゥール・ドゥ・リュシィも、そうした動きを後押しするグループのひとつだろう。英語圏ロック/ポップスを聴いて育ったと思わせるそのセンスは、「不変不動の」というタイトルに電車車両内に立つメンバーの写真というジャケひとつにも表れている。前作のアコースティック・ギターに流れるようなメロディーという美しさは、やや歪んだサウンドに強さを増したヴォーカルにとって変わられたが、フランス語という言葉の美しさをそのまま活かした曲作り、そして「もう少しだけここにいて・・・私たちを待っていてくれるものなど何もない」(表題曲)という若者らしい悩みや迷いを素直に表した歌詞への取り組みは変わらない。(宣恵)



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