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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは元々演奏オタクのメンバーが、プレイヤーとしての可能性を追及した結果だった。メンバーは実はラッシュのファンだったりするし。ザックの鋭いメッセージがあったからこそハードコア寄りのヒップ・ホップというスタイルに行き着いたわけであって、ザックがいなくなって「普通の優秀なシンガー」であるクリスが加入した時点で、レイジはそのスタイルをとる必然性を失った。自分達の演奏力を気持ちよく表現したい。こう思ったバンドのほぼ全部がそうなるように、彼らもレッド・ツェッペリンの方法論を踏襲した。一方のクリス・コーネル。サウンドガーデンも後期はテクニカル・ロックだったわけだし、歌唱力を身につけたクリスが解散後ヴォーカル・アルバムに挑戦するにはイレヴンでは明らかに力不足。こんな各メンバーの思惑が交錯したオーディオスレイヴのデビュー作は、ヴォーカルと楽曲と演奏が高次元で融合した王道ロックの傑作となった。何か不満が?ロックの意義は。時代性は。もう21世紀ですよ。90年代半ばにカウンター・カルチャーとしてのロックの使命を全うした彼らなんだから、8年も経ったらメインストリームに鞍替えしたって良いでしょう。他にこんなことしてきちんと売ることの出来るバンドはないんだし。(松本)
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