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MENDED
(2002, Columbia) |

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言わずと知れたパワー・サルサの若き大御所が贈る英語アルバムの第2弾。'99年の「Marc Anthony」以来3年ぶり。前作は、従来のサルサ・ファンにも配慮し、ラテン色を意識した作りをし、また映画とのタイアップもあって「I Need To Know」「You Sang To Me」のビッグ・ヒットが生まれた。プロデューサーも大物を取り揃え「はずさない」布陣で臨み、結果も出たが、悪く言えば八方美人的な作りとなり、ヴォーカリスト・マーク本来の味を十分に披露できたとは言いがたい。それに比べると今回は人数も絞られている。全体的に関わっているのは、コリー・ルーマ−で、それ以外はリック・ウェイクとダン・シアの計3人。英語アルバムを意識し、全体的にはラテン色は薄まった。とはいえ、オープニングから『これ以上の愛なんてどこにもないさ』と官能的に歌われ、続く「She Mends Me」の超美メロ・バラードであっという間に虜にされてしまう。線は細いながらも伸びのある、力強く強靭な声は、様々なシーンを思い浮かべさせては人の心に迫り、惹きつけてしまう。「声は魔力。」それを痛感させる歌声だ。このアルバムでは、ヴォーカリストとしての才能を一段と開花させたと言っても過言ではない。先行発売されたスペイン語アルバム「Libre」と対比して聴くのも良いだろう。(小松)
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LIBRE
(2001, Columbia/Sony Discos) |

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初の英語アルバムが好評で「さすがにリッキーやエンリケとは実力が違う」と世間を唸らせたマーク・アンソニー。次はスペイン語盤と英語盤を立て続けにリリースするいう噂が立ったが、スペイン語盤がこれ。すぐ後に英語盤『Mended』のリリースを控えていただけあって、中途半端にポップ寄りになることなく、本気のサルサ・アルバムとなった。ユルいようで実は複雑なラテンのリズムにのって、数多くの管楽器がゴージャスに盛り立てる。サルサとしてはソニーからのリリースは初めてだが、御大エミリオ・エステファンの力を借りず(ソングライティングのみ)、プロデュースは彼自身。そんな彼のヴォーカルはバックに一歩も引くことなく伸びやかな声で歌い上げる。そう、このアルバムの主役は彼の声そのものだということ。つまり「You Sang To Me」のマークが好きな人がこのアルバムを聴いてもきっと好きになるだろうし、彼がどんな音楽を何語で歌ったとしても、きっとどれも同じくらい魅力的な作品にしてしまう力が彼の声にはあるのだろう。最近はラテン・シーンも多様化して、歌だけではなくプロダクションのトータルイメージで人気を得るアーティストも増えてきたが、裏を返せば声だけで勝負できる人が少なくなったということ。作曲にも関わっているが、やはりマークは生涯一ヴォーカリスト。(松本)
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