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今に始まった話ではないが、特に「ブリット・ポップ」の盛り上がり以後は、日本でもイギリスの若いバンドたちが続々紹介され、かなりの人気を得ているようだ。そうしたバンドの中には私も好きなものが多いし、よい事だと思う。だがオアシスやブルートーンズを聴いたくらいで「イギリスものが好き」なんていっている若いもんには、おまえ本当にわかってんのかよ、とつい一言言いたくなるというものだ。だからそういう連中には是非このアルバムを聴かせてみたい、なぜならこのバンドが今最も「英国的」なバンド(の一つ)であることは間違いないからだ。トランペットの響きも切ない愁いを帯びたメロディー、ひねりまくったいかにもアート・スクール的ユーモア、にじみでるロマンチシズム、ここから立ち上る空気の向こうにはロンドンの曇り空とくすんだ色合いの街並が鮮やかに浮かび上がってくる。優れたポップ・ミュージックというものは訪れたことがない者にさえまるでその場にいるかのようなイメージを喚起するものなのだ。(野坂)
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