SUNSHINE ANDERSON

YOUR WOMAN (2001, Atlantic)



 メイシー・グレイがマネージメントを務める期待の新人サンシャイン・アンダーソン。元公務員という異色の経歴、やや下ぶくれの幼さが残るキュートなルックスで、アーシーな低音を駆使した歌唱が好感度高い。そしてこのデビュー・アルバムはここのところカール・トーマス「I Wish」などの楽曲でR&Bファンの確実な信頼を得ているをマイク・シティが全面的にプロデュース。リードシングルの「Heard It All Before」はデスチャに代表される今時の男性バッシングソングに属する曲の内容ではあるが、ループされるかけあいがソウルファンの心をくすぐる何とも絶妙なグルーヴ感。「Lunch Or Dinner 」や「Crazy Love」なども同じ手法の曲だが、お手頃な昨今のR&Bより断然音の届く場所が深い。アルバムはスキットやインタルードをはさんで曲が並んでいるが、サンシャインのフレンドリーな個性も手伝って嫌味なくアルバムの流れを潤滑にしている。「Last N i ght」での70年代ソウルのような肌ざわりの出来映えには何度もリプレイボタンを押したくなる。ラストには冒頭でもイントロが使われた「Little Sunshine」を持ってきているが「Everybody needs a little sunshine」というサビがダブルミーニングに聞こえてきたり。その名のとおり、陽光の柔らかな温かみのあるアルバムに仕上がっている。(中村)


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