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JUST PUSH PLAY
(2001, Columbia) |

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90年代以降のエアロはどうもプロデューサーが安定しない。前作『Nine Lives』のときはグレン・バラードを"ポップ過ぎるから"と途中でクビにしてケヴィン・シャーリーに交代。本作ではそのケヴィンも"サウンドに口を出しすぎるから"とクビ。で、遂にセルフ・プロデュースのアルバムが完成。...というのが並の音楽誌の見解。実は本作にも共同ながらプロデューサーが存在する。その人は90年代にマザーランドのメンバーでいながらブラザー・ケインのプロデュースと作曲を一手に引き受けていたマーティ・フレデリクセン。ブラザー・ケインの「Got No Shame」にみられたように、レトロな中にモダンなキャッチーさを織り込む手法はシングル「Jaded」でもまずは成功している。たぶんエアロとしては"大物プロデューサーとはもう組みたくなかった、しかし最近の音を取り入れてくれ、ついでに曲も書いてくれるスタッフはどうしても欲しかった"、というのが本音だろう。結果として昔のエアロが持っていた荒っぽさが前面に出ているし、楽曲も新しいパターンが増えた。ここ数年のアルバムの中では一番出来が良いとは思うけど、でもさすがに彼らのベスト・アルバムと呼ぶほどではないかな。(松本) |
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A LITTLE SOUTH OF SANITY
(1998, Geffen) |

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昨年3月のエアロのドーム公演は、勿体ぶったU2、ダシガラのようなストーンズ、ミスマッチ気味のエルトン&ビリーに比べると、脂の乗り切ったプロ集団のエンターテインメントといった印象で、好感が持てた。おかげで横浜アリーナまで追っかけてしまったが、これがドーム公演をはるかに上回るプロ根性ムキ出しのステージで、すっかり見直してしまった。そのエアロのライヴ盤なのだから悪いはずがなかろう、と言いたいのだが、そう言い切るには多少問題がある。レーベルに注意すると分かるのだが、ゲフィンとの契約の枚数合わせが目的のため、ソニーからの『Nine Lives』の曲はほとど収録されていない。ライヴではむしろここからの曲が中心だったから、オープニングの「Nine Lives」や、中盤の聞かせどころだった「Pink」などの曲がないのは痛い。それでも、キャリア26年にして全米No.1まで獲得した当代随一の人気バンドのパフォーマンスに文句の付けようはない。リズムがすっかりファンクな「Walk This Way」ではやはり盛り上がります。収録場所は不明だが、横浜公演の音源もあるもよう。映像版も見たい。(鎌田)
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NINE LIVES
(1997, Columbia) |

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前作『Get A Grip』が『Pump』以後の再生Aerosmithの頂点を極めたといわれる成功を収めたが、その後の本作に至るまでの道のりは決して平坦ではなかったことは周知のとおり。しかし、本作は数々の苦境を乗り越えた末に世に出たことなど感じさせない充実した内容である。トラブル続きの制作中にエネルギーがうっ積したのか、各メンバーの演奏はパワフルでドライブ感たっぷり。オーケストラまで入った仰々しさ、喉から血を吹き出さんばかりに絶叫するStephen Tylerのボーカル、時折見せる遊び心。これらAerosmithをAerosmithたらしめる要素がなんの過不足もなく盛り込まれている。ここでの彼らは以前にもましてファンを満足させようとエンターテイメントに徹している。予定調和を確信犯的に押し通して悠然としている姿からは、時空を超えたスタイルを確立したという揺らぐことのない自信がうかがえる。自己のスタイルを持つ者は強い。(信沢)
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